ecoslymeです。
USCPA(米国公認会計士)の勉強を始めたは良いけれども、どのように勉強するのが最も効果的で効率的なのでしょうか。
資格を取得するための最速の勉強方法は是が非でも知りたいもの。
この議論は永遠の課題かもしれませんが、一例として私のUSCPAの勉強方法をご紹介したいと思います。
USCPAの試験には速さを重視して4回ほど落ちてしまいましたが、社会人として働きながら一度もExpire(科目合格の失効)をせずにUSCPAに合格しています。(ExpireせずにUSCPAに合格するのは、日本人受験者の上位10%位です)
また、東大入試にはほぼ独学で合格していますので、私の勉強方法は効果的で効率的だと思っているつもりです。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
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目次
USCPAの効率的な学習方法と効果的な学習方法について
USCPAの学習方法ですが、効率的という観点と効果的という観点の2つの観点でご紹介したいと思います。
ここで、効率的というのは試験合格までの勉強時間を早める方法として、効果的というのは勉強した内容が頭に定着するという方法として説明することにします。
・効率的:試験合格までの勉強時間を早める
・効果的:勉強内容の頭への定着度を高める
効率的と効果的の2つの概念は違う概念と考えて説明します。
USCPAの効率的な学習方法
USCPA(米国公認会計士)の効率的な学習方法についてご紹介します。
合格までの勉強時間を早める方法についての説明になります。
予備校を利用するか独学するかについて
まずUSCPAを学習するにあたり一番の論点である、「予備校を利用するか独学で勉強するか」、です。
結論だけ申し上げると、「予備校を利用する」の一択です。
予備校選びで悩んでいる方は以下の記事をご覧下さい。
なお、私のおすすめは断然アビタス
ecoslymeです。 この記事をご覧人なられている方は、少なからずUSCPA(米国公認会計士)について興味のある方かと思います。 USCPAを取得するには、独学でできるものなのか、予備校[…]
独学で勉強するか予備校にするかで悩んでいる人は以下の記事をご覧下さい。
ecoslymeです。 最近よく目にするUSCPA(米国公認会計士)。 興味があってUSCPAの予備校に通いたい! でも、一体どこのUSCPA予備校がいいの?[…]
科目ごとの学習方法について
それでは科目ごとの学習方法についてご紹介します。
学習方法はどの科目(FAR、BEC、AUD、REG)も共通です。
以下のような学習にしてみましょう。
- USCPA科目ごとの学習方法
①予備校の動画で講義を見る
②講義終了後にMC問題のみを1回解く(TBS問題は解かない)
③単位認定試験範囲の講義閲覧&MC問題が完了したら、単位認定試験を受験する
④Web上でMC問題のみ1回解く(1周目)
⑤2回目のMC問題を解く(不正解の問題のみ)
⑥同様にして、不正解の問題がなくなるまで何周もする(目標5周以内)
⑦TBSの問題だけ解く(1回のみ)
⑧テキストを最初から最後まで読む
⑨プレテストを受験する
⑩USCPAの試験を受験する
上の各々の項目について説明します。
①予備校の講義で動画を見る
まずはなんと言ってもUSCPAの講義内容のインプットがなければ話になりません。
予備校の講義の動画を見て学習しましょう。
動画は1.5〜2倍速で見ましょう。
土日などに講義に参加するのではなく、E-Learningで学習しましょう。
倍速で講義を見れるのは非常に便利で効率的です。
講義の中で、基本的に講師はテキストを用いて解説しますので、言われた通りにマーカーを引いていきましょう。
また、口頭でしか説明していないことも鉛筆でテキストに書き込むことで理解が深まります。
特に講義はもう見ない可能性が高いので、テキストに書き込んでいないと振り返ると重要なことが漏れてしまいます。
②講義終了後にMC問題のみを1回解く(TBS問題は解かない)
次に、インプットした内容をすぐにアウトプットすることが重要です。
講義に関わるMC問題だけ問題を解きます。
TBSは時間がかかるのでここでは解きません。
ここに時間を割いてしまうと、USCPAの勉強がいつまでたっても終わりません。
最後の講義が終わった時に、最初に受けた講義の内容を忘れてしまうでしょう。
③単位認定試験範囲の講義閲覧&MC問題が完了したら、単位認定試験を受験する
単位認定試験も同様にアウトプットの場としてすぐに受験しましょう。
同時にUSCPA受験に必要な単位も取得できます。
アビタスの場合、単に認定試験の問題はMC問題から50%出題されていた感じでした。
問題集を見ながら効率よく回答すれば、単位取得に時間はかかりません。
単位認定試験のための勉強は不要です。
④Web上でMC問題のみ1回解く(1周目)
USCPAの科目ごと(テキスト1冊ごとではなく)の講義が最後まで終わったら、次はWeb上でMC問題のみ1回解きましょう。
1周目と表現しますが、実際は講義後に1度解いている問題なので2周目です。
Abitusだと正解、不正解の履歴が残るため、効率よく学習できるようになっています。
そのため、全くの勘で選択肢を選ぶのはNGです。
MC問題で間違えた問題があれば、そのMC問題の解説動画を見て、テキストを熟読してください。
テキストで足りていない解説動画の説明は、テキストに鉛筆で書き込んでください。
テキストでも講義動画でも説明されていない論点がMC問題の講義動画で話されることがあります。
⑤2回目のMC問題を解く(不正解の問題のみ)
2回目のMC問題を解きましょう。
この時、1周目(④のこと)で正解だった問題は解かなくて良いです。
正解した問題を2回解くのは無駄です。
そのため、1周目で不正解だった問題だけ解くことにします。
1周目と同じように、できない問題があったらそのできなかったMC問題の解説動画を見て、テキストを熟読します。
わざわざまとめてあるので、重要な表なのです。
その表を何も見ずに書き出せることが重要です。(MC問題10周するより重要)
例えばFARの場合、アビタス FAR5のテキストで「GASB 34 Integrated Accounting and Financial Reporting Model」のまとめ表などです。
この表を覚えれば正直、政府会計は一気に簡単になり得点源になります。
上は一例ですが、欲しいまとめ表が無ければ自分で作れば良いです。
⑥同様にして、不正解の問題がなくなるまで何周もする(目標5周以内)
2周目で不正解だった問題だけ解きます。
これを繰り返して、3周目で不正解だった問題だけ、4周目で不正解だった問題だけ、、、
と解いていきます。
間違えた問題は効率よく短期間で何回も学習できます。
目標は5周以内に全ての不正解の問題の正解率が100%の正解になることです。
同じ問題は4回も間違えないようにしましょう。
仏の顔も3度までです。
1周目・2周目と同じように、できない問題があったらそのできなかったMC問題の解説動画を見て、テキストを熟読します。
⑦TBSの問題だけ解く(1回のみ)
MC問題が全て終わったら、次はTBS(Task Based Simulation:文章題)の問題だけを解きましょう。
MC問題と一緒に解く人もいますが、そうするとTBSの分量が多すぎて先になかなか進めず、勉強が思うように進まなくなります。
そのため、最後にTBSだけで解くことにしています。
TBSには今まで学習した知識を総合的に復習することができる項目が詰まっていますので、MC問題で最初の方に正解して長らく触れていなかった論点に改めて触れることができます。
また、試験で実際に解く形式と似ているように作られているので、本番対策にもなります。
⑧テキストを最初から最後まで読む
最後の仕上げとして、テキストを最初から最後まで読みます。
これにより、最初に学習していた内容の意味が頭にスーッと入ってきます。
問題を解いて(アウトプットをして)から、テキストを見ると理解度が全然違います。
仕事でもそうかもしれませんが、例えばシステムのマニュアルを最初から読んでもあまり分かりません。
しかし、一度そのシステムを利用してから数ヶ月経ってマニュアルを再度読むと理解度が全然違ったという経験はありませんか?
こんな機能もあったんだと気づくこともあるでしょう。
勉強も同じです。
問題に出てこなかった細かい論点まで、テキストを読めば頭に吸収していくことができます。
⑨プレテストを受験する
USCPAの試験で最大限の成果を発揮するために、プレテストを受験しましょう。
4時間みっちり解くプレテストが予備校(1教科6千円位?アビタス生はアンケート回答で無料の場合も)で用意されています。
試験の1〜2週間前くらいに受講しましょう。
プレテストをみっちり復習して、できなかった部分の問題解説やテキストを分かるまで理解しましょう。
⑩USCPAの試験を受験する
プレテストがUSCPAの本番試験の1〜2週間前くらいになるように調整して、本番に4時間の集中力ができる環境を作り上げておきましょう。
また、初めて見る問題に対して思考できる心構えも思い出しておきましょう。
MC問題を何回も解いていると、同じ問題の繰り返しのため頭を使わなくなってきますので、試行錯誤して正解を導くという作業が弱くなってしまいます。
なぜこの問題はこれが正解なのか、と自問自答して頭を常に回転させるようにしましょう。
試験前は試験の日になるまで再度テキストを何度も繰り返し読みましょう。
わからない部分は講義動画を見返すのも良いかもしれません。
あとは本番の試験で実力を発揮するだけです。
もし、自分の予備校の問題だけでは足りないと感じる場合や、新しい問題を解く思考力を腐らせたくないという場合は、以下の記事に代表的なUSCPAの問題集をピックアップしていますので、この問題集を購入してみて下さい。
ecoslymeです。 USCPAを勉強しているけれども、今の予備校のテキストや問題集だけでは足りず、もう別のテキスト(参考書)が欲しかったり、別の問題集の問題を解いてみたいと感じている方も実は多いのではないでしょ[…]
USCPAの効果的な学習方法
次に、USCPAの効果的な学習方法についてご紹介します。
USCPA4科目の試験の順番と、効果的な復習方法、USCPAの科目受験が不合格だった場合について解説します。
USCPA4科目の試験の順番
時々議論になりますが、USCPA4科目をどの順番で受験するかについて、ネット上の意見と個人的な意見をまとめます。
- USCPA科目の受験の順番
①FAR ⇨ ②BEC ⇨ ③AUD ⇨ ④REG
①FAR ⇨ ②AUD ⇨ ③BEC ⇨ ④REG
どちらのパターンもFARが最初、REGが最後という点は変わりません。BECとAUDの順番の違いです。
一般的にはパターンAが多いように思います。
私もパターンAです。
今見返してみると、パターンBが一番効果的ではないかと思います。
FARの知識はAUDにかなり直接的にリンクします。
AUDの試験なのに、「FARの試験だっけこれ?」と思ったことが多々あります。
AUDは、財務会計の知識を問われる問題も多く出てくるので、FARの知識を忘れないうちにAUDを受験するのが得策とも思います。
BECは、管理会計ですがFARの内容はあまり知らなくても解けて、高校数学の問題に近いです。
理系の人は有利だと勝手に思っています。
BECは英作文(Writing)の問題があるので英作文の難易度が高く感じる人もいますが、BECはUSCPA勉強の休息科目と思っています。
パターンAで良かった部分は、FARの勉強でかなり疲れてきていましたが2科目目にBECを持ってきたおかげで精神的に回復したことでしょう。
効果的な順番はパターンBだと思いますが、精神的な助けとしてはパターンAかと思います。
そのため、以下のようになります。
・効果的に学習したい人 :パターンB(①FAR ⇨ ②AUD ⇨ ③BEC ⇨ ④REG)
USCPAの効果的な復習方法
上の章で説明した内容と被りますので大半を割愛します。
簡単にいうと以下の方法で、勉強した内容が頭に入ってきます。
人間は覚えたことを忘れますが、復習を効果的にすることで覚えたことを忘れないようになります。
代表的な「エビングハウスの忘却曲線」があり、逆に効果的に記憶率を100%に戻す復習方法もあります。
- エビングハウスの忘却曲線
・1時間後には56%忘れる
・1日後には67%忘れる
・31日後には79%忘れる
- 効果的な復習(記憶率が100%に戻る)
①24時間以内に10分間の復習
②1週間以内に5分の復習
③1ヶ月以内に2〜4分の復習
(引用:Curve of Forgetting)
講義受講後すぐにMC問題のみ解くことはおおよそ理にかなっています。
またTBS問題を解かないでMC問題のみを解くことで、1ヶ月以内に該当分野の単位認定試験を受験ができます。
理想的には、②(1週間以内に5分間の復習)の工程をどこかに入れたいのですが、これはUSCPAの問題量的に妥協点でしょう。
USCPAのある科目で一通りの講義動画を見終えたら1周目のMC問題を解く工程に入りますが、間違えた問題だけに集中することで、忘却する前に記憶を定着させていくスパンを短くできるため、効果的と分かります。
予備校を利用していないと、このような短い期間での復習は可能にはならないでしょう。
逆に短期間集中で勉強すれば、記憶の忘却が薄くなり、より早く知識が定着して合格に近づくことでしょう。
最初から3年計画などと立ててしまうと、記憶の定着が悪くなり、かえって更に時間がかかってしまう可能性が高いです。
USCPAの科目受験が不合格だった場合
皆がストレートでUSCPA4科目合格できるとは限りません。
USCPAの科目受験が不合格だった場合、どのようにすべきか私も振り返って考えてみたいと思います。
②同じ科目をまた復習する
私は①のパターンで受験していました。
FARは運良く1発で合格しましたが、BECは1回、AUDとREGは2回不合格になっています。
この原因としては、FAR〜REGはTBSの問題を一回も解かずに受験していたことだと思っています。
(逆にFARはよく受かったなと思いました)
TBSの問題を解いたらいい感じに合格しました。
それはさておき、USCPAの科目受験で不合格だったらどうするのが正解なのでしょうか?
私は①だと思っています。
理由は以下になります。
- パターン1が良いと思う理由
・合格発表まで時間があり、もし受験した科目が合格していたらその時間が無駄になる
・次の科目に行くことで気持ちを切り替えられる
・全科目を一通り勉強していれば、USCPA4科目の概要が分かり、あとは復習だけなので精神的に楽になる
・他の科目同士のシナジーが得られる
忘却曲線云々と反してしまうかもしれませんが、一番はUSCPAの受験に挫折しないということです。
挫折する要因を自分から潰しにかかることで、USCPA退却という最悪のシナリオを回避することができます。
受験した科目というのは一度記憶の定着が計れている状態であるため、もう一度思い出すのにそこまで時間はかかりません。
それならば、復習という作業に慣れてしまって新しいことを吸収するやる気がなくなる前に新しい科目に行ってしまう方が後々精神的にも頭脳的にも良いと考えました。
もちろん落ちた科目をもう一度受験するパターン②でも良いかもしれませんが、また同じ科目に落ちた時に立ち直れますか?
「まだあと3科目もあるのに、、、」と思って絶望を感じるなら、全部の科目を受験してみた方が希望が大きくなります。
※クリックで公式サイトへ移動します
資料請求後、すぐに資料内容が閲覧可能です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
単なるUSCPA合格者の一人の勉強法なので「だからどうした?」という感じですが、参考にしてくれる人がいれば嬉しいです。
具体的に私がUSCPAの勉強中にしていたことなどについても記事をまとめたので、こちらもぜひ見てください。
ecoslymeです。 資格の勉強をしているとき(私の記事では特に、USCPAを勉強しているとき)、合格者は一体どのような生活をして合格までこぎつけたのか気になったりする人もいるのではないでしょうか。&nb[…]
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