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【Tableau】パラメータの基本数式(Case関数)と、実用的な例をご紹介

ecoslymeです。

 

Tableau(タブロー)のDesktopで「パラメータ」という変数がありますが、エクセルでは普段利用しない機能なのであまり扱いに慣れていないCreatorの人も多いかもしれません。

 

しかし、このパラメータを利用すると、レポートが見やすくなったり、非常に小回りが効いたことができるようになります。

 

困っている人
Tableauのパラメータ(変数)は扱いなれていないから使わないようにしている。
困っている人
Tableauで千円単位とか百万円単位の表示形式を、ユーザーで自由に切り替えできるようにしたい。

 

私の備忘と、Tableau初心者が何回も同じことを聞いてこないように、Web上でいつでも簡単に検索できるように記事に残して置きます。

 

Tableau Creator初心者は習得必須のテクニックになります。

 

汎用性が高い方法なので、この方法を覚えていれば多くの場面で利用できます。

 

パラメータの概念と主な利用方法、活躍場面を知っていれば非常にレポートの幅が広がるので、早めに習得してしまいましょう。

 

操作前と操作後

(元データ)

 

Tableauでパラメータ(変数)とCase関数を利用する方法

TableauのDesktopでパラメータ(変数)を利用して、Case関数を利用する方法についてご紹介します。

 

かなり汎用性の高い方法なので、基本的な数式として覚えてしまいましょう。

 

パラメータに慣れると、レポートを見る人(Viewer)の使い勝手が良くなることはもちろんですが、無駄なメンテナンス作業が削減される可能性があります。

 

理解しやすくするため、サンプルデータはシンプルなデータを使っています。

 

 

以下のことを実現したいと考えて、パラメータ計算フィールドを作成していきます。

 

  • Tableauで実現したいこと
①:当年売上と前年度売上のデータを切り替えられるようにする
②:メジャーを千単位、百万単位に切り替えできるようにする

 

①:当年売上と前年度売上のデータを切り替えられるようにする

まずは、データをTableauに読み込ませます。

 

パラメータの作成」から早速パラメータを作ってみましょう。

 

パラメータの作成は、以下のように設定するのがポイントかと思います。

名前    :当年・前年 切替

データ型  :文字列

許容値   :リスト

値のリスト :「当年」と「前年」と手入力

 

 

次に計算フィールドの作成をして、以下のように入力してみましょう。(数式は下にありますので、コピペできます)

 

Case関数はこのようにして使うパターンが多いです。

 

Case という関数の次にパラメータを持ってきます。

 

そして、WhenとThenを利用して、

「当年」の場合は、「売上」のメジャー数字を持ってきて、

「前年」の場合は、「前年度売上」のメジャー数字を持ってくるようにします。

 

  • Tableauでパラメータ(変数)とCase関数を利用する計算式

case [当年・前年 切替] //パラメーターからドラッグ&ドロップしてくる
when “当年” then [売上] //メジャーからドラッグ&ドロップしてくる
when “前年” then [前年度売上] //メジャーからドラッグ&ドロップしてくる
end

 

先ほど作成した計算フィールド「当年・前年 切替」をテキストに入れて、売上先国を行シェルフに入れると、表が作成されます。

 

パラメータを表示すると、表のメジャー部分の数字を「当年」と「前年」で切替することができます。

 

 

今回の例では「売上実績」で実施していますが、売上に限らず、「売上」と「粗利」と「数量」の3つの間で切り替えることも可能です。

 

②:メジャーを千単位、百万単位に切り替えできるようにする

次にパラメータを利用して、メジャーの単位を千単位、百万単位に切り替えできるようにしてみましょう。

 

例えば「売上先国」をフィルタした時にメジャーの桁数が大きいとユーザーは嫌になってしまいますし、レポートの中でメジャーが「#####]などと表示されてしまいます。

 

パラメータの作成は、以下のように設定するのがポイントかと思います。

名前    :桁数切替

データ型  :整数

許容値   :リスト

値のリスト :「1」、「1000」、「1000000」と手入力

 

 

これから何をするかということですが、今作成したパラメータ(整数)で「当年・前年 切替」の数字を割り算します。

 

以下のように、「当年・前年 切替(桁数調整)」という名前で計算フィールドを作成してみましょう。

 

 

  • Tableauでパラメータ(変数)を利用して、メジャーの桁数を調整する計算式

[当年・前年 切替]/[桁数切替] //メジャーをパラメータで割り算する

 

作成したパラメータ(桁数切替)を表示してみると、やりたかったことの意味がわかります。

 

また忘れずに、作成した計算フィールド(当年・前年 切替(桁数調整))のメジャーに入れ替え直してみましょう。

 

日本への売上しか興味がない人の場合、「売上先国」で日本をフィルタするでしょう。

 

そして、日本の場合単位は「百万」の方が圧倒的に見やすいでしょう。

 

特に、通貨の違いや売上規模の違いでメジャーの桁数が大きく異なることはケースとして多々あります。

 

このような場合に、桁数調整のパラメータが役に立ちます

(以下の例では、売上先国を日本にして、百万円単位にしています)

 

パラメータの表示名が分かりづらければ、以下のように表示名を変更しても良いと思います。

・1 ⇨ 1

・1,000 ⇨ 千

・1,000,000 ⇨ 百万

 

 

タイトル名をダブルクリックして「タイトルの編集」を行い、「単位:」と入力後に挿入から「パラメーター.桁数切替」を選択すれば、表示単位がタイトルに勝手に表示されるようになります。

 

 

「当年・前年 切替」のパラメータもタイトルに表示すると、ユーザーライクの非常にスッキリした表になったと思います。

 

 

Tableauを実際に触ってみましょう

 

  • Tableau パラメータ(メジャー切替、桁数切替) ※実際に触ってみましょう

 

なお、以下のURLから今回ご紹介したTableauレポートのダウンロードが可能です。

 

Tableau パラメータ(メジャー、単位切替)

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

 

今回紹介した方法はTableau Desktopを利用するCreatorにとって、非常に多くの場面で役立つ汎用性の高いスキルになります。

 

この設定を行うだけで、Tableauレポートの作成の幅やユーザー側の利便性が大きく向上します。

 

初心者でもこの記事を見て対応できるようになりますので、Creatorの教育者の方であればこの記事のURLをその初心者の方に送るという感じでも良いと思います。

 

私がCreator教育をしている中で何回も説明するのが疲れたので、このように記事を作成した経緯もあります。

 

パラメータ(変数)の意味を説明するのは難しいので、実際に具体例があると初心者でも分かりやすいと思います。

 

以下の記事も初心者の方には有用ですので、こちらの記事もご覧ください。

 

【Tableau】ダッシュボードのフィルタ、デザイン設定で毎回用いる必須スキル

 

また、Tableau Creatorの研修・講習を受けたことのない方は、まずは以下の記事を読んでみましょう。

 

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