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【フレームワーク】コーチングの基本、問題解決に「GROWモデル」

ecoslymeです。

 

皆さんは日々の生活で何かしら課題を抱えているのではないでしょうか?

それは対自分であったり、対相手であったりするかと思います。

 

漠然とした課題に対して、何をすれば良いのか。

また、対相手の場合、その人をどのようにしたら主体的に動かすことができるか。

 

そんな時に利用できるのが、GROWモデルです。

 

何度も手ほどきをしないと自分で考えてくれない相手や、漠然とした課題を抱えていて何も行動ができない自分がいるようであれば、是非このフレームワークを使って考えてみて下さい。

 

日常的な課題解決のための「GROWモデル」

それでは早速、GROWモデルについてご紹介していきます。

 

 

GROWモデルの意味

GROWモデルの意味について紹介していきます。

 

GROWモデルは、日常的な問題解決のフレームワークとしてとても有効なものです。

コーチングの基本スキルであり、漠然とした課題を解決する能力や、自ら主体的に考えられるような能力を育むことが可能です。

 

GROWは以下の頭文字を取ってきています。

Rは2つの意味があります。

 

・Goal:目標

・Reality:現状

・Resource:資源

・Option:行動選択肢の創出

・Will:意思、決断

 

各々の意味について紹介していきます。

 

Goal(目標)

まず、Goalに設定していきます。

抽象的な目標であれば、それを具体化しましょう。

 

自分の夢でも、目先の目標でも5年後、10年後のありたい姿でもOKです。

 

目標が大きすぎると、モチベーションが失われやすいため現実としてイメージできる目標にしましょう。

 

数値化できるものがあれば、その方が良いです。

達成度が分かるようになり、モチベーションも保てます。

 

Reality(現状)

現状分析を行っていきます。

目標とのギャップについて改めて確認していきましょう。

 

根本的な問題な何なのか、障害やボトルネックとなる物は何なのか確認していきましょう。

 

また、すでに問題に対して何らかの解決策を講じていれば、それも洗い出しましょう。

 

内的要因と外的要因、共に洗い出します。

そして、現時点で目標に対してどれほどの達成度(何%)なのか、確認します。

 

これにより、理想と現実のギャップを明確にします。

 

Resource(資源)

目標達成のために持っている武器(資源)を把握していきましょう。

 

よくある例としては、以下の資源があります。

・ヒト、人脈

・モノ

・カネ、資産

・知識

・情報

・スキル

・時間

・経験

 

自分然り、相手然り、利用できると思われる物を幅広く書き出しましょう。

 

Option(行動選択肢の創出)

目標達成するための方法を際限なく書き出してみましょう。

 

思いつく物全てを書いて良いです。

柔軟な発想、制約を考えないアイデアが必要です。

 

この部分がその人のセンスや経験、知識に依存する部分でしょう。

 

今までやったことのある方法も思い出してみてください。

忘れているだけで、実は有用な解決策があるかもしれません。

 

実現可能か、現実的かということは考えずに色々な案を出しましょう。

もしかしたら、そのうちの複数を組み合わせた案が最良の解決策になる可能性もあります。

 

それでも思い浮かばなければ、周りの優秀な人が様々な案件でどのように解決してきたかを思い出して下さい。

本で成功者の体験談を読んでも良いと思います。

 

Will(意思、決断)

自分であれ相手であれ、やる気があるか、本当に実行するか確認していきます。

 

目標達成に向けて具体的な行動計画や、その計画に沿って行動することを約束します。

約束を反故にしてしまえば、全てがパーになります。

 

相手がいれば、その人に対しての評価として考えても良いと思います。

 

逆に相手がいなくて、自分に対しての目標設定であれば、妥協しないことを心に刻んでください。

やる気がなければただ自分が成長しないだけです。

 

何日にここまで終わらせるというスケジュール管理をしっかりしましょう。

 

また、相手がいる場合は相手にどのスケジュール感であれば達成可能か、どれから始めていくか、一つずつ考えていって貰いましょう。

この時に、相手の自主性を育てていくことができます。

 

するべき行動を選べれば、目標が明確になり主体性を持って動くことができるようになります。

 

GROWモデル実施の注意点

GROWモデルで課題解決を行うにあたり、どのような注意点があるかご紹介します。

 

現実では、GROWの順番通りに会話が進むとは限りません。

相手は人間ですので、話が脱線したり、目標と現状が混同していたりする場合があります。

 

その時に無理に相手を威圧して答えを出させるのではなく、自然に答えが出てくるように仕向けましょう。

相手の心情を把握する感性の豊かさも必要となってきます。

 

自分から言ったというわけでなく、言わされたとなればモチベーションが続きません。

 

その相手に合わせられる柔軟性を養うことも、自分の成長に繋がっていきます。

(悲しいことに、これが出来ない人が非常に多いです。。。)

 

自分や相手の能力を最大限に発揮させるためには、この主体性を大切にする必要があるのです。

 

例えば、自分がネジを巻いたら10歩進む人形があるとします。

1日ごとに何体もの人形のネジを巻いていると、労力がかかるし、自分が目を話すと人形が進んでくれません。

 

ですが、最初に時間をかけてソーラーパネル式の人形を作れば、何もしなくてもあとは勝手に6歩、7歩と進んでいく人形に変化していきます。

 

自分は太陽の光を集める作業に徹すれば、数多くの人形が勝手に進んでいってくれます。

 

どちらが良いかは明確でしょう。

 

GROWモデルの例

それでは、具体的にGROWモデルの例を考えてみましょう。

 

工場の作業員に対して、作業の効率化を考えてもらいます。

 

GROWモデル内容
Goal(目標)・製品作成の時間を10%短くする
Reality(現状)・作業ミスが多い

・材料の発注が遅いため、材料の納期が遅い

・FAXで材料の受発注を行っている

・作業のたびに作業書を開いていちいち確認する

Resource(資源)・音声ソフト、PCのエクセル、EDI、在庫管理システム
Option(行動選択肢の創出)・作業工程を音声ソフトに読み上げてもらう

・PCのエクセルで作業工程を管理する

・EDIを利用して、製品を注文できるようにする

・在庫管理のエクセルを共有化して、毎日仕入先に情報を共有する

Will(意思、決断)・1ヶ月以内にPCのエクセルで作業工程を管理する

・2ヶ月以内に在庫管理のエクセルを共有化する

・3ヶ月以内に音声ソフトを導入

 

上記の場合、選択肢としてEDIの利用となると、現場の作業員のレベルではないので、上層部が動く必要があります。

この場合は、Willに入れることはできませんが、アイデアとして出す分には構わないでしょう。

 

以上のようにして、具体的に行動を決めて実行していきます。

 

最後に

いかがでしたか?

 

相手に対して主体性を育むことは非常に難しいです。

ましてや自分に主体性がなければ相手は動いてくれないでしょう。

 

コーチングのスキルは自分が上司になる時には非常に重要なスキルとなるはずです。

人を動かす難しさを若いうちに経験しておくことが重要かと思います。

 

他の主要なフレームワークについては、以下の記事にまとめていますのでご覧下さい。

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