ecoslymeです。
私のブログでは、主にUSCPA(米国公認会計士)についてご紹介していますが、公認会計士(JCPA)とどう違うのか気になる人もいるのでは無いでしょうか?
USCPA 対 JCPA(米国公認会計士 vs 公認会計士)の議論は、時々TwitterやWeb上で目にします。
USCPAとJCPAの結局どっちが良いのでしょうか?
正直なところネット上で今でも議論されているように、USCPAと公認会計士のどちらが良いかという決着はついていません。
ですが、切り口によってその良し悪しが変わるので、この記事ではUSCPAと公認会計士(JCPA)の両者の様々な切り口でのメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
USCPAと公認会計士のどっちが良いの?
USCPA(米国公認会計士)と公認会計士を比較するにあたって、どのような切り口で考えていくか以下に挙げさせて頂きます。
- USCPAと公認会計士 比較の切り口
①:独占業務を生かせる範囲
②:資格取得の難易度
③:実務に生かせるか
④:転職に生かせるか
⑤:社会的認知度(合コンモテ度)
切り口は他にもあるかもしれませんが、みなさんが気になっている切り口は主に上の5点かと勝手に思っています。
それでは早速ご紹介していきたいと思います。
①独占業務を生かせる範囲
まずは、USCPAと公認会計士の資格を生かせる範囲についてご紹介します。
資格を生かせる業務という観点で見てしまうと果てしない範囲になってしまうので、独占業務の範囲についてご紹介します。
- 独占業務を生かせる範囲
USCPA | 公認会計士 | |
メリット | ・米国だけでなく、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、メキシコ、香港もOK ※MRA(国際相互承認協定制度)による | ・日本で絶大な効力を発揮 |
デメリット | ・日本では独占業務をできない | ・日本でしか独占業務をできない |
日本人を出たくないとか、海外で活躍できなくても良いと思う人は公認会計士の方が良いかと思います。
海外で今後活躍したいとか、国内の海外展開を考えている会社で活躍したいと考えている人にはUSCPAの方が良いかと思います。
②:資格取得の難易度
次に、資格取得の難易度についてご紹介します。
- 取得資格の難易度
USCPA | 公認会計士 | |
メリット | ・勉強時間は1,500〜2,000時間程 ・日本人合格率は18%程と公認会計士より高い ・社会人でも勉強しながら合格可能 ・受験は通年可能(科目合格制) ・合格者の平均年齢35才位 | ・英語ができなくても問題なし ・予備校費用や受験料が良心的 |
デメリット | ・日本では独占業務をできない ・受験手続き〜ライセンス発行までの費用が高額 ・最初から英語ができないと厳しい(最低でもTOEIC700点は欲しい) | ・勉強時間は3,000〜4,000時間程かかる ・合格率は10%程 ・社会人には時間的に厳しい ・試験は短答式が年2回、論文が年1回の勝負(科目合格制) ・合格者の平均年齢25才位 |
科目合格に関して合格後、USCPAは1年半が経過すると失効、公認会計士は2年経過すると失効です。
社会人だと、公認会計士は会社を辞めて予備校に通わないと合格は現実的ではないと思います。(中には社会人で合格する人もいますが、学生の時に公認会計士の勉強をしていた人がほとんどでしょう)
USCPAの難易度や費用については、以下の記事に色々とまとめてありますので、詳細ご興味ある方は是非ご覧ください。
【USCPA】難易度も挫折率も高い!日本人合格率はたった18%!?
USCPAの方が難易度やハードル的には低いですが、それでもアメリカでは最高難易度の資格ですので舐めてかかれる資格ではありません。
(日本の公認会計士の問題が、異常にムダに複雑で難しいのです)
③:実務に生かせるか
では、USCPAの勉強も公認会計士の勉強も実務に生かせるのでしょうか?
- 実務に生かせるか
USCPA | 公認会計士 | |
メリット | ・会計用語を英語で学ぶため、海外関係は非常に強い。英語の契約書も抵抗がなくなる ・会計周りの仕事をしていない社会人受験生も多いため、別分野の知識やビジネス能力が有利 ・働きながら勉強できる人材 | ・実務に近い内容の勉強のため、USCPAより実務にすぐに生かせる |
デメリット | ・広範囲で浅い勉強内容のため、公認会計士よりも実務経験がより必要 | ・英語力が身につかない |
勉強してきた内容が実務に実務に生かせるかどうかについて、監査などの即戦力的な意味では公認会計士の方が強いと思います。
しかしUSCPAは働きながら勉強している社会人が多いため、現在働いている分野の実務など会計周り以外の知識も得ており、幅広い分野の知識を持つ場合が多いです。
そのため、USCPAと公認会計士の両者を比較するとなると、業務の幅や深さを単純に比較するのは難しく、実務で英語を利用するかどうかによって実務に生かせるかどうかの感覚が違うかと思います。
④:転職に生かせるか
次に転職に生かせるかどうかについてです。
資格を取得する大きな目的に転職というものがありますが、両者共に最強の資格かと思います。
- 転職に生かせるか
USCPA | 公認会計士 | |
メリット | ・海外に関係する分野で強い。監査法人のアドバイザリーや、税理士法人の価格移転税制など。 ・30代未経験でも転職可能 ・監査法人では公認会計士と同じ待遇 | ・転職分野は幅広い ・独立可能 |
デメリット | ・IFRS関連業務は公認会計士も強くなってきている分野のため、あまりアピールにならないかも ・コミュ力がない人は難しい ・日本で独立できない | ・特になさそう |
転職の強さに関しては、以下の記事にまとめていますので、是非ご覧ください。
USCPAの転職に強い転職・求人サイト/エージェント5選(30代・40代OK)
⑤:社会的認知度(合コンモテ度)
実はこの項目が一番気になっている人も多いのでは。
最後は、合コンでモテるかどうかです(笑)
社会的認知度もどうなのかご紹介します。
- 社会的認知度があるか、合コンでモテるか
USCPA | 公認会計士 | |
メリット | ・国際的に知られている資格 ・アメリカの公認会計士と言えば、カッコいいとなること間違いなし ・社会人で勉強と両立できている人は、そもそもモテる人が多い気がする | ・コリドー街(銀座のナンパ街)では、絶対的ステータス |
デメリット | ・知名度低いかも。言い方次第 | ・日本でしか認知度がない ・激務で合コンいけない |
日本においては、公認会計士の方がモテるような気がします。
ですが、USCPAの人の方が合コンで会話のネタが広がる気がします。
「英語ぺらぺらなの!?すごーい」とか言われると思います。
アメリカだと弁護士と同じくらいの難易度という噂も聞いているので、「アメリカだと、弁護士と同じくらいの難易度だよ」とか言えば、食いつくこと間違いなしでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
正直なところ、USCPA&公認会計士のダブルライセンスは最強だと思います。
公認会計士試験に合格された方は、USCPAに挑戦してみてはいかがでしょうか?
合格後すぐに挑戦すれば知識を忘れずにそのまま使えますし、勉強の習慣が身についているので苦ではないです。
また、今後英語は間違いなく無視できない存在になってくるでしょう。
USCPAが公認会計士を目指すことは難しい(社会人が多いため)ですが、公認会計士がUSCPAを目指すのはハードルが低くなります。
・USCPA ⇨ 公認会計士 :難
・公認会計士 ⇨ USCPA :易
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