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【フレームワーク】外部環境のマクロ環境の分析に「PEST分析」

ecoslymeです。

 

マーケティングをするにあたって、自分の力ではどうしようもない外部の力ってありますよね?

では一体どんな外部の力があるのでしょうか?

 

この外部の力を知っておかないと、いくら努力しても徒労に終わってしまいます。

 

例えば、ゲームのガチャ(課金)で未成年の課金額が規制されていく世の情勢があったとすると、ターゲットが未成年のみで廃課金要素たっぷりのゲームを開発する意味ってあるのでしょうか?

 

頭打ちになるのは目に見えていますよね。

 

そこでこの記事では、外部環境を知るために必要なPEST分析についてご紹介します。

 

マーケティング市場戦略の基礎となる非常に重要なフレームワークですので、必ず覚えましょう。

 

マーケティング戦略での、マクロ環境の分析に「PEST分析」

それでは早速、PEST分析についてご紹介していきます。

 

PEST分析の意味

PEST分析の意味について紹介していきます。

 

PEST分析の文字は、P、E、S、Tから始まる英単語の頭文字から取ってきています。

 

事業戦略やマーケティング戦略で、外部環境のマクロ環境分析から機会と課題を発見する分析手法のことです。

 

・Politics   :政治的要因

・Economy   :経済的要因

・Society         :社会的要因

・Technology    :技術的要因

 

 

外部環境とは、自分でコントロールできない環境のことを言っています。

 

外部環境はあまり個人個人では実感が持ちづらく、個人としては目先の売上や利益に目がいってしまうため、おろそかにされがちです。

 

ですが、目先のルーティン業務にとらわれてしまって長い目で事業を見れなければ、いつの間にか取り返しのつかないことになってしまいます。

 

「木を見て森を見ない」状況になってしまえば、そこから抜け出すことは難しいでしょう。

 

 

それでは、各々の項目について説明していきます。

 

Politics(政治的要因)

まずは、Politicsから説明します。

 

政治的要因とは、様々な組織や個人に影響を与えてその行動を制限する、法律、条例、規制、税制、行政レベルのルールの変化、政治組織、圧力団体などからなります。

 

このような存在はごまんとあるので、自社のブランディングやマーケティングに及ぼす影響を見抜くことが重要となってきます。

 

自社と関係のない市場でのルール変更は気にしなくて良いように思われますが、間接的に影響が及ぶ可能性があります。

 

日本にカジノが認められた場合、自分の業界には関係ないと思うかもしれませんが、パチンコ屋は顧客が奪われる可能性もありますし、近くにあるホテル業界は人気が出る可能性があります。

 

以下に、政治的要因の例を載せます。

 

・法改正・判例・規制緩和

・税制の変化

・政治動向

・国民の政治関心(投票状況、デモ等)の変化

・補助金制度・交付金制度・特区制度の変化

・各国の政治制度

・国内・海外の政治勢力図

・治安維持・国防の取り組み

 

Economy(経済的要因)

次にEconomyを説明します。

 

経済的要因とは、経済成長や景気動向、成長率、物価や為替、金利の変化など、経済に関する環境変化のことを指しています。

 

こちらも同様に、ごまんとある変化の中から自社のブランディングやマーケティングに影響を及ぼす変化を見極めることが重要となります。

 

消費者の購買力や支出のパターンに影響を与えるもの、と考えてもらえればと思います。

 

例えば中央銀行が金利を下げれば、地方銀行などの金融機関はお金が借りやすくなるので、企業や個人に対しても金利を下げてお金を貸すことができます。

 

それにより、企業や個人は設備投資や住宅の購入などを行いやすくなります。

不動産業界や設備メーカーにとっては大きな影響を与えてくるのは分かりますよね。

 

以下に、経済的要因の例を載せます。

 

・景気動向の変化

・賃金動向の変化

・物価・消費動向の変化

・為替・株価・金利動向の変化

・国内・世界経済の活動状況の変化

・産業の台頭と衰退

・消費者心理の変化

 

Society(社会的要因)

次にSocietyを説明します。

 

社会的要因とは、生活者(企業や消費者)のライフスタイルや意識の変化、流行や風俗などのことを言っています。

 

上で説明した、政治的要因や経済的要因と違って、対象が少し曖昧となり対象も広範囲に渡ります。

 

ですが、注目すべきは変化であり、その他の対象をやみくもに探すことは避けて下さい。

要領がよくありません。

 

例えば、若者での一人カラオケが人気になってきており、一人カラオケ専門店が出来始めています。

 

一昔前ではカラオケと言えば皆でワイワイ歌って楽しむ場所、と考える人も多いかもしれませんが、ライフスタイルの変化からこのような変化が生じています。

 

以下に、社会的要因の例を載せます。

 

・国内、海外の人口動態の変化

・社会インフラの変化

・ライフスタイルの変化

・社会に影響を与える事件

・世論、トレンド、流行

・SNSなど発達

・言語や宗教などの各国・各地域の文化的特性やその変化

 

Technology(技術的要因)

最後にTechnologyを説明します。

 

技術的要因とは、商品開発技術や生産技術の変化や、マーケティング技術の変化のことを指します。

 

製造業のメーカーなどは市場動向を気にしている企業が多いと思いますし、他社分析をする際に考えるところなので想像しやすい分野かと思います。

 

化学品を生産するにしても、より効率的な工法が編み出されることによって生産コストが大幅に削減され、市場のシェアが大きく変わるということもありえます。

 

i Phoneなどは良い例かもしれませんが、i PodのHDD(ハードディスクドライブ)からi Phoneでは半導体メモリのNANDフラッシュメモリへと変更しており、技術革新が市場に大きな影響を与えました。

 

HDDのモーターでシェアが高かった日本電産は大打撃を受け、半導体メモリによってSan Disk(サンディスク)は大きな恩恵を受けました。

 

ちなみに、日本電産はこの技術革新をいち早く察知し、産業向けや自動車産業向けモーターの事業買収(M&A)を繰り返しながら大きくなっていったことで、この危機を脱しています。

 

 

また、他にも音声認識や顔認識の技術が発達していることで、接客業の人材は不要になっていく可能性も考えられます。

 

技術的要因の影響は計り知れないもので、明日は我が身と考えさせられます。。。

 

以下に、技術的要因の例を載せます。

 

・ビッグデータ解析、IoT(Internet of Technology)の発展や浸透

・IT・デジタル技術

・設計技術

・研究開発技術

・生産技術

・国内・海外の普及デバイス

・知的財産の保有状況(特許等)

 

最後に

いかがでしたか…?

 

外部環境の影響は無視していれば、いずれかは大ダメージを受ける可能性が非常に高いことが分かったでしょうか。

 

たまたま運良く外部環境の波にやられずに来れた人もいたかもしれませんが、それは危ない綱渡りだった可能性があります。

 

この記事を読んで頂いたことで、潜在的なリスクを把握することができると思いますので、是非改めてご自分の置かれている状況を冷静に分析してみてはいかがでしょうか。

 

他の主要なフレームワークについては、以下の記事にまとめていますのでご覧下さい。

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