ecoslymeです。
USCPA(米国公認会計士)の試験は4科目(FAR、BEC、AUD、REG)ありますが、人によって感じる難しさは違います。
FARが一番難しいという噂がありますが、「FARが終わればあとは楽だよ」という元気付けのためのワードなのか、継続して勉強して欲しいための方便なのか、実際のところどうなのでしょうか?
この記事では、実際にUSCPAを受験した人にUSCPAのどの科目が一番難しかったかNASBAが実施したアンケート結果をご紹介します。
統計的に適切なアンケート集計方法ではないため、参考としてご覧ください。
目次
USCPAで一番難しい科目は何?
NASBAが実施した「USCPAの4科目で一番難しい科目は何か?」というアンケート結果(n数不明)について、早速概要をご紹介します。
いきなり結果発表します。
- <アンケート結果>USCPAで一番難しかった科目
第1位:FAR(43%)
第2位:BEC(27%)
第3位:REG(17%)
第4位:AUD(13%)
(Which CPA Exam is the Hardest?)
予想通りというか、FARがぶっちぎりで一番難しいというアンケート結果になりました。
続いてBEC、REGで、最後にAUDという結果になりました。
USCPAで一番難しいと感じた科目とその理由
では、「USCPAで一番難しい科目は何か?」という質問に対して、一番難しいと感じている科目とその理由について、科目ごとに見ていきましょう。
FARが一番難しいと感じた人たちの理由
FARが一番難しい科目であると回答した人たちの理由をご紹介します。
・4科目同じくらい難しいけど、FARは情報量が多いため一番難しいと個人的に考えます。
・疑い用もなくFARが難しい。ダントツで。
・かなり包括的すぎる!大学を一度離れてしまうと、基礎知識を思い出すのに非常に苦労する。
・どのセクションもトリッキーだが、FARが一番難しい。情報量が多すぎるし、テスト全般が難しくてエンドレスだ。
BECが一番難しいと感じた人たちの理由
BECが一番難しい科目であると回答した人たちの理由をご紹介します。
・BECが一番難しい。テスト内容がランダム。他の科目は1回で合格したけど、BECは2回落ちた。
・BECが残酷だった。得意科目でなかったし、予想以上の情報量があった。ライティングはめっちゃ簡単だったけど。
AUDが一番難しいと感じた人たちの理由
AUDが一番難しい科目であると回答した人たちの理由をご紹介します。
・AUDが一番難しい。私のように理論科目が苦手な人は、このセクションに対してマジでかなり準備しても、テスト問題がトリッキーすぎてまた受験が必要になるよ。
・FARが一番難しいと思ってたけど一番面白いし公平だと感じました。私は税理士なのでREGが好きで、BECも面白かったし、ライティングパートが好きでした。だからAUDが一番難しいと思います。論点が少しつまらなくて、テスト問題が勉強してきた内容とリンクしないと思いました。
REGが一番難しいと感じた人たちの理由
REGが一番難しい科目であると回答した人たちの理由をご紹介します。
・自身の経歴によると思います。5年間経理で働いていたので、FARが最初に合格したし簡単だと思いました。でも、アメリカでない国の私に取ってREG一番難しいように思えました。
・REGが一番難しい!企業で働いていたからBECは朝飯前だった。FARは知ってる知識が豊富にあったけど、税については全く知見がなかった。でも今は一番の実用的な生活のスキルになってます。
- <NASBA総評>
どの受験者もCPAになるという目標の長旅になるけど、一つだけ皆に共通することがあります。
どの科目が一番難しいのかと分かったとしても、この旅路は概して厳しいがその価値があるということです。
USCPAの一番難しい科目(アンケート結果)についての考察
USCPAのどの科目が一番難しいのか、そしてその理由は何かということをご紹介しました。
以下は、私の個人的な考察になります。
私個人としては、「FAR = REG > AUD >> BEC」という難易度の感覚(FAR、REGが一番難しい)です。
(この記事で紹介しているアンケート結果は、「FAR > BEC > REG > AUD」という難易度の順番)
FARに対しての考察
FARに関して、日本人は一番最初に勉強する人が多いでしょう(他の国もそんな気がします)。
一番最初に受験する科目なので、後々USCPAに合格する人も合格しない人も皆が最初に通る科目なので、難しいという意見をいう人が多いと思います。(FARしか勉強していなくて辞める人も多いと思うので)
英語で挫折する人や、情報力で挫折する人が多いので、やはり体感的に一番難しいと考える人が多いのは間違いないでしょう。
BECに対しての考察
BECに関して日本人の場合、英語がハンデとなっている点が大きく違うのでしょう。
BECのライティングは日本人にとって最大のハードルだと思います。(15点分だけですが、実は結構合否を分ける重要なポイントだと思ってます)
しかし、逆に英語が母国語(受験生の90%以上が母国語が英語と推測しています)の人にとって、ライティングはラッキーパートです。
また逆に、数学が得意な日本人にとって、BECの本編(ライティング以外)は得点源になっているように思います。
海外の人たちが数学が苦手な感じはこのデータからも読み取れるような気がします。
AUDに対しての考察
AUDは、知識よりも英語の読解力の方が日本人にとってキツいでしょう。
理論的な考え方は日本人の方が強いと思いますが、そもそも聴き慣れない英語で何言っているか分からず誤訳してしまうというハンデが大きいので、AUDも難しいと思います。
母国語が英語の人たちが大多数のアンケートで、AUDが一番難しいと感じる人が一番少ないのは予想通りでした。
REGに対しての考察
REGはアメリカ人でも税関係に携わっていないと難しいと感じるようなので、変なハンデはないように思います。
しかし日本人の自国の税に対しての知識より、アメリカ人の自国の税に対しての知識の方が強いと思っています(自分でForm 1040を作ったりする機会が多いため)。
米国では、普通に働いていれば税金は源泉徴収されますが、免税の返金手続きは会社は行いません。
そのため、皆個人の責任下でTax Returnを行います。
収入があってもなくても、Form 1040と呼ばれる申請書に収入状況を記載して郵送しますが、免税のために多数の添付書類が必要になります。
アンケードでREGがBECよりも難しいと思わない割合が低いのはこのためかと思います。
勉強する情報量もFARより少し少ない位ですが、REGを最後に受験する人も多いと思うので、日本人にとってはその頃には英語のハンデが減ってきており、FARよりも簡単と思う人が多いでしょう。
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資料請求後、すぐに資料内容が閲覧可能です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
USCPAの勉強に関して、どの科目が一番難しいかという議論がよくありますが、NASBAが調査してくれたので多くの人にとってモヤモヤを取り除いてくれたのではないでしょうか。
(ちなみにUSCPAに興味が湧いた方は、予備校のアビタス
USCPAの全体的な難易度については、以下の記事まとめていますので、こちらもご覧ください。
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