ecoslymeです。
USCPAと名前は聞くけど、具体的にどんな科目を受験しなければならないの? 簿記だけで良いの? 他にも科目はあるの?
難易度の高さはどれくらいなの?
色々と疑問があるかと思います。
この記事では、USCPAで受験する科目について概要を紹介していきたいと思います。
USCPAにご興味のある方は、この記事を通じてこの資格がどのようなものなのか具体的なイメージを持てるようになれば幸いです。
アビタスで受講してUSCPAとなった私が、主観的な各科目の難易度などやつまずくポイントなどもご紹介させて頂きます。
目次
USCPAの受験科目について
USCPAは4科目あります。
具体的には下記の4つです。
- FAR:Financial Accounting and Reporting(財務会計)
- BEC:Business Environment and Concepts(企業経営環境・経営概念)
- AUD:Auditing and Attestation(監査論)
- REG:Regulation(商法・税法)
私はUSCPAとなると簿記2級のような財務会計と管理会計の科目だけをイメージしていました。
ですがそれはFARとBECの一部でしかありませんし、レベルも違います。
これらの他にも監査論や税法も科目としてあります。
そこで今回は、USCPAの4科目について、各科目がどのようなものなのか1科目ずつご紹介させて頂ければと思います。
FAR(財務会計)
この科目がすべての科目の基礎となります。
特にAUDとの絡みが強く、ここで勉強したことがAUDの問題でも出題される可能性があります。
ボリューム ★★★★★
日本ではまず一番最初に皆が受験する科目でしょう。
まずボリュームが非常に多いです。
どのような内容かというと、以下のように多岐に渡ります。
政府会計に関しては日本でも学ぶ機会はないので面白く、また得点源となります。
私はFARの合格に8ヶ月かかりました。
これだけ勉強して試験に臨んで不合格にでもなれば、やる気はかなりなくなると思います。
最初の挫折ポイントです。
逆にこの科目を合格してしまえば、「残り3科目!」と頑張れるでしょう。
私は運良く1発で合格しましたが、ここで不合格であれば発狂していたかもしれません(笑)
アビタスのテキストが良かったおかげか、 この1発合格はかなり大きかったです。
BEC(企業経営環境・経営概念)
次に受験する科目としては、AUDかこのBECでしょう。
理系の人にとってはボーナスステージだと思います。
FAR程ではありませんがAUDと被る部分があります。
主にメーカー視点の分野ですが、経営者としての視点も学べます。
4科目のうち唯一Writingがある科目です。
ボリューム ★★★☆☆
難易度は星4としましたが、Writing以外は星3、Writingは星5です。
具体的には以下の内容になります。
項目数だけ見てもFARより断然少ないです。
感覚的にはFARの半分です。
Writingに関しては、4時間の試験のうち1時間くらいはずっと書き続けるイメージです。
日本人は非常に点数が悪く、15点のうち数点しか取れていないようです。
ですが、ここで点数を4割は取れないと合格は遠のいてしまいます。
文法の使い方に関してはおそらくNativeレベルで厳しく見られます。
綺麗な文章で書いたはずなのに、全然点数になっていませんでした。
東大受験でも英作文があったため、ものすごい勉強していてある程度自信があったのですが、本場アメリカの採点は厳しかったです。。。
BECは分量が少ないですが、このWritingのせいで全く試験に合格できず挫折する人もいるくらいです。
つまずくポイントとしてはこのWritingでしょう。
私は2回受験しましたが、最初はなめてかかったため2ヶ月で挑戦して2点足りずで落ちてしまいました。
結局Totalで4ヶ月かかりました。
AUD(監査論)
3科目目としては、BECかこのAUDでしょう。
AUDは上述の通り、FARとBECの内容が被っている部分があるため、精神的に助かります。
そのため特にFARが苦手な人はこのAUDで苦労する可能性があります。
私もFARをもう一度勉強し直そうか悩みました(結局パラ見ぐらいでした)。
試験中にはこの試験、AUDじゃなくてもはやFARだろ!と思ったくらいです。
ボリューム ★★★★☆
ボリュームはBECより多いですが、FARよりは全然少ないです。
星3.5か4で迷いましたが、細かいところまで見ないといけないということから星4にしました。
BECと一部内容が被っている部分があります。
具体的な内容は以下になります。
最後の法的・倫理的責任の部分に関しては、4科目合格後に受験しなくてはいけない、AICPA倫理試験、Washington倫理試験に関わる部分となります。(受験時はそこは気にしなくてOKです)
一番受験回数が多く、3回受験しました。Totalで6ヶ月かかりました。
予備校のテキストと難易度がかけ離れているという印象で、知らない問題しか出ないと正直絶望しました。
もう日本のテキストでは受からないんじゃないかとすら考えましたが、アビタスのテキストを隅々まで読んで覚えたらなんとかいけました。
挫折ポイントでは、予備校で解く問題と試験で解く問題の難易度の違いに衝撃を受けて絶望することかと思います。
予備校には過去問があるので、最新版の過去問を解き、本当の難易度を把握してください。
REG(商法・税法)
いよいよ最後の科目です。
割合的には商法2割、税法8割くらいのイメージです。
税法で覚えなくてはならない項目がかなり多かったです。
上記3科目とは独立した科目と思って頂いても良いと思います。
ボリューム ★★★★★
ボリュームと難易度をMAXにしました。
最後の関門です。
人によっては星4くらいかもしれませんが、私にとってはかなり難しく感じました。
とにかく覚えることが多いです。
具体的には下記の内容となります。
税法を学んでいて思ったのが、どんな方法を使っても税金を取ってやろうというのがヒシヒシと感じました。
制度の中に例外が多く、税金逃れを考えるものとそれを追う政府のいたちごっこのような印象がありました。
細かいルールが多く、数字もたくさん出てくるため覚えるのが大変でした。
パターン分けも細かいのに全てを覚えないといけないため、自分で表や覚え方を考える必要がありました。
試験問題は分量がとてつもなく多く、TOEIC 800点レベルでは最後まで読み終わらないのではと思うほどでした。
私はTOEIC 900点前後ですが、4時間みっちり使いギリギリに終わりました。
TBS(いわゆる文章題)では8題問題がありますが、例えば1題で問題文の他に添付資料が7個付いています。
全てにみっちり情報が書かれており、それを15〜20分程で終わらせなくては最後まで終わりません。
英語Nativeでも読み終わらないのではないでしょうか。
受験2回目の時に本当に絶望した覚えがありました。ですが、ギリギリ合格し発狂するほど喜んだ覚えがあります。
速読して、重要な情報だけを拾ってくる能力がないと非常に厳しい試験になると思います。
ちなみにTotalで5ヶ月かかりました。
アビタス(Abitus) E-Learning動画
アビタス(Abitus)のE-Learning動画がありますので、是非一度ご覧になってください。
E-Learning講義のイメージが掴めると思います。
※クリックで公式のサンプル講義(E-Learning)へ移動します
私はアビタスのE-LearningのみでUSCPAに合格しています。(教室での講義もあります)
アビタスは、USCPAの合格実績がNo.1です。
資料請求も、説明会参加も無料なので、一度行動を起こしてみましょう。
※クリックで公式サイトへ移動します
資料請求後、すぐに資料内容が閲覧可能です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
USCPAの全貌は見えてきましたでしょうか?
言葉だけでは分からないという人もいるかと思いましたので、別の記事でAICPAが公開しているFARの問題を実際に解いてみることも可能ですので、ご興味ある方は是非ご覧ください。
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現在仕事で行っている業務で、もっと詳しく勉強したいという方にもお勧めしたい資格です。
資格のための勉強だけではなく、日々の業務にも生かせる内容の資格だと私は思っています。
USCPAの勉強をすることは決して無駄ではなく、管理や経営で必要な知識が詰め込まれています。
この記事をきっかけにUSCPAの勉強をしようとする人が一人でもいれば幸いです。