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【USCPA】4科目(FAR/BEC/AUD/REG)の概要

ecoslymeです。

 

USCPAと名前は聞くけど、具体的にどんな科目を受験しなければならないの? 簿記だけで良いの? 他にも科目はあるの?

 

難易度の高さはどれくらいなの?

 

色々と疑問があるかと思います。

 

この記事では、USCPAで受験する科目について概要を紹介していきたいと思います。

 

USCPAにご興味のある方は、この記事を通じてこの資格がどのようなものなのか具体的なイメージを持てるようになれば幸いです。

 

アビタスで受講してUSCPAとなった私が、主観的な各科目の難易度などやつまずくポイントなどもご紹介させて頂きます。

 

USCPAの受験科目について

筆者について

エコスライム(Twitter: @ecoslyme

2019年 USCPA(米国公認会計士) ワシントン州ライセンス取得。

東京大学卒業後、都内の企業に就職。

新卒で営業を経験後、管理系の部門に異動。自分のスキルの無さに大きな危機感を感じてUSCPAを勉強し始めた。

連日の飲み会や激務の仕事の中、約2年間かけてUSCPAの試験に合格しライセンスを取得。

通っていたUSCPA予備校のアビタスで、受講検討者にUSCPAの魅力を語るパネラーとして登壇した経験も。

IT×英語×会計」のスキルを活かした有用な情報をお届けします。

 

USCPAは4科目あります。

 

具体的には下記の4つです。

 

  1. FAR:Financial Accounting and Reporting(財務会計)
  2. BEC:Business Environment and Concepts(企業経営環境・経営概念)
  3. AUD:Auditing and Attestation(監査論)
  4. REG:Regulation(商法・税法)

 

私はUSCPAとなると簿記2級のような財務会計と管理会計の科目だけをイメージしていました。

 

ですがそれはFARとBECの一部でしかありませんし、レベルも違います。

 

これらの他にも監査論や税法も科目としてあります。

 

そこで今回は、USCPAの4科目について、各科目がどのようなものなのか1科目ずつご紹介させて頂ければと思います。

 

FAR(財務会計)

この科目がすべての科目の基礎となります。

 

特にAUDとの絡みが強く、ここで勉強したことがAUDの問題でも出題される可能性があります。

 

難易度    ★★★★☆
ボリューム  ★★★★★

 

日本ではまず一番最初に皆が受験する科目でしょう。

まずボリュームが非常に多いです。

 

どのような内容かというと、以下のように多岐に渡ります。

会計の基本概念、財務諸表、現金、売掛金、棚卸資産、流動負債、偶発事象、有形固定資産、無形資産、貨幣の時間的価値、社債会計、リース会計、受取手形、支払手形、収益の認識、退職給付会計、株主資本、希薄化性有価証券、1株あたり利益、投資、税効果会計、キャッシュフロー計算書、企業結合、外貨建取引、外貨建財諸表の換算、会計上の変更、誤謬の修正、パートナーシップ、国際財務報告基準の初度適用、政府及び非営利組織にかかる会計と財務報告の基本概念、ファンド会計、政府の財務報告モデル、予算会計、政府型活動、事業型活動と内部サービス、恒久基金ファンド、受託会計区分、非政府系非営利組織、非営利医療法人と大学

 

政府会計に関しては日本でも学ぶ機会はないので面白く、また得点源となります。

 

私はFARの合格に8ヶ月かかりました。

 

これだけ勉強して試験に臨んで不合格にでもなれば、やる気はかなりなくなると思います。

 

最初の挫折ポイントです。

 

逆にこの科目を合格してしまえば、「残り3科目!」と頑張れるでしょう。

 

私は運良く1発で合格しましたが、ここで不合格であれば発狂していたかもしれません(笑)

 

アビタスのテキストが良かったおかげか、 この1発合格はかなり大きかったです。

 

BEC(企業経営環境・経営概念)

次に受験する科目としては、AUDかこのBECでしょう。

 

理系の人にとってはボーナスステージだと思います。

 

FAR程ではありませんがAUDと被る部分があります。

 

主にメーカー視点の分野ですが、経営者としての視点も学べます。

 

4科目のうち唯一Writingがある科目です。

 

難易度    ★★★★☆
ボリューム  ★★★☆☆

難易度は星4としましたが、Writing以外は星3、Writingは星5です。

 

具体的には以下の内容になります。

原価計算の基礎、製品別原価計算、意思決定のためのコスト情報、計画・予算・管理、業績評価指標、プロセスとプロジェクトのマネジメント、ファイナンス序論、運転資本の管理、投資意思決定、リスク・リターンと資本コスト、資本調達の意思決定、経済学の概要、マクロ経済学概論、ミクロ経済学概論、経済のグローバリゼーション、情報技術概論、企業統治、全社的リスクマネジメント、内部統制、Written Communication

 

項目数だけ見てもFARより断然少ないです。

感覚的にはFARの半分です。

 

Writingに関しては、4時間の試験のうち1時間くらいはずっと書き続けるイメージです。

 

日本人は非常に点数が悪く、15点のうち数点しか取れていないようです。

 

ですが、ここで点数を4割は取れないと合格は遠のいてしまいます。

 

文法の使い方に関してはおそらくNativeレベルで厳しく見られます

 

綺麗な文章で書いたはずなのに、全然点数になっていませんでした。

 

東大受験でも英作文があったため、ものすごい勉強していてある程度自信があったのですが、本場アメリカの採点は厳しかったです。。。

 

BECは分量が少ないですが、このWritingのせいで全く試験に合格できず挫折する人もいるくらいです。

 

つまずくポイントとしてはこのWritingでしょう。

 

私は2回受験しましたが、最初はなめてかかったため2ヶ月で挑戦して2点足りずで落ちてしまいました。

 

結局Totalで4ヶ月かかりました。

 

AUD(監査論)

3科目目としては、BECかこのAUDでしょう。

 

AUDは上述の通り、FARとBECの内容が被っている部分があるため、精神的に助かります。

 

そのため特にFARが苦手な人はこのAUDで苦労する可能性があります。

 

私もFARをもう一度勉強し直そうか悩みました(結局パラ見ぐらいでした)。

 

試験中にはこの試験、AUDじゃなくてもはやFARだろ!と思ったくらいです。

 

難易度    ★★★★★
ボリューム  ★★★★☆

ボリュームはBECより多いですが、FARよりは全然少ないです。

 

星3.5か4で迷いましたが、細かいところまで見ないといけないということから星4にしました。

 

BECと一部内容が被っている部分があります。

 

具体的な内容は以下になります。

財務諸表監査概論、財務諸表監査における重要な概念、財務諸表監査報告書、監査計画、内部統制、実証性テスト、財務報告にかかる内部統制監査、基準で要求されるその他の監査手続き、監査におけるその他の考慮事項、財務諸表監査にかかるその他の報告書、監査手続き、会計・レビュー業務、証明・保証業務、IT監査、監査サンプリング、監査人の法的・倫理的責任

 

最後の法的・倫理的責任の部分に関しては、4科目合格後に受験しなくてはいけない、AICPA倫理試験、Washington倫理試験に関わる部分となります。(受験時はそこは気にしなくてOKです)

 

一番受験回数が多く、3回受験しました。Totalで6ヶ月かかりました。

 

予備校のテキストと難易度がかけ離れているという印象で、知らない問題しか出ないと正直絶望しました。

 

もう日本のテキストでは受からないんじゃないかとすら考えましたが、アビタスのテキストを隅々まで読んで覚えたらなんとかいけました。

 

挫折ポイントでは、予備校で解く問題と試験で解く問題の難易度の違いに衝撃を受けて絶望することかと思います。

 

予備校には過去問があるので、最新版の過去問を解き、本当の難易度を把握してください。

 

REG(商法・税法)

いよいよ最後の科目です。

 

割合的には商法2割、税法8割くらいのイメージです。

 

税法で覚えなくてはならない項目がかなり多かったです。

 

上記3科目とは独立した科目と思って頂いても良いと思います。

 

難易度    ★★★★★
ボリューム  ★★★★★

 

ボリュームと難易度をMAXにしました。

 

最後の関門です。

 

人によっては星4くらいかもしれませんが、私にとってはかなり難しく感じました。

 

とにかく覚えることが多いです。

 

具体的には下記の内容となります。

契約、物品の売買、代理、保証、動産担保取引、不動産、破産、事業組織、政府による規制と連邦証券法、専門職としての責任、税法(個人)、資産取引、パートナーシップ、株式会社、小規模会社、信託と遺産財団、贈与と遺産、税に関するその他のトピック、納税申告書の代書作成者の責任

 

税法を学んでいて思ったのが、どんな方法を使っても税金を取ってやろうというのがヒシヒシと感じました。

 

制度の中に例外が多く、税金逃れを考えるものとそれを追う政府のいたちごっこのような印象がありました。

 

細かいルールが多く、数字もたくさん出てくるため覚えるのが大変でした。

 

パターン分けも細かいのに全てを覚えないといけないため、自分で表や覚え方を考える必要がありました。

 

試験問題は分量がとてつもなく多く、TOEIC 800点レベルでは最後まで読み終わらないのではと思うほどでした。

 

私はTOEIC 900点前後ですが、4時間みっちり使いギリギリに終わりました。

 

TBS(いわゆる文章題)では8題問題がありますが、例えば1題で問題文の他に添付資料が7個付いています。

 

全てにみっちり情報が書かれており、それを15〜20分程で終わらせなくては最後まで終わりません。

 

英語Nativeでも読み終わらないのではないでしょうか。

 

受験2回目の時に本当に絶望した覚えがありました。ですが、ギリギリ合格し発狂するほど喜んだ覚えがあります。

 

速読して、重要な情報だけを拾ってくる能力がないと非常に厳しい試験になると思います。

 

ちなみにTotalで5ヶ月かかりました。

 

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動画は2012年と古いですが、最新Ver.は画質も良く、講義の質も更に高いのでご安心ください。

 

 

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最後に

いかがでしたでしょうか?

 

USCPAの全貌は見えてきましたでしょうか?

 

言葉だけでは分からないという人もいるかと思いましたので、別の記事でAICPAが公開しているFARの問題を実際に解いてみることも可能ですので、ご興味ある方は是非ご覧ください。

 

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