ecoslymeです。
RPA(Robotics Process Automation)を導入したいけれども本当に使えるのか?
RPAのメリットって一体何?
逆にRPAのデメリットはどんなことがあるの?
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、そんな疑問にお応えできるようにRPAのメリットとデメリットについてまとめたものを紹介させて頂きます。
RPAの導入について悩んでいる方は、ぜひこの記事を最後まで見ていって下さい。
RPAは各社がツールを出していますが、NTTデータが提供するWinActorがシェアトップであり、今後はこのWinActorが主流になると考えています。
初心者でも慣れれば便利に使えるのでおすすめしています。
そのため、この記事ではWinActorをイメージしてご紹介させて貰います。
WinActorについて更に知りたい方は、参考書が出版されていますので購入されてみてはいかがでしょうか。理解が倍速で早まります。
RPA導入のメリット
それでは早速、RPA導入のメリットについて紹介させて頂きます。
メリットとして代表的な内容と、個人的に感じたものをリストアップします。
内容的に重複する部分もありますが、ご了承下さい。
- 単純作業の効率化
- 残業ピーク時間の削減
- ミスの削減
- アフター5の充実
- 業務内容の体系化、見直し
- 引継業務の削減
- コストの削減
- 作業業務を思い出す時間が減る
各々簡単に説明していきます。
単純作業の効率化
RPAは決められた繰り返し作業に非常に強いので、単純作業がなくなります。
例えば、エクセルで各取引先に同じフォームで金額の違う請求書を作成するなど、フォームが同じで内容が少し違うというものは繰り返し処理を行いやすいです。
また、数百人に対して、一人一人メールを作成していく(人事評価の結果など)場合、違う宛先でかつ違う添付資料をつけてメールを一気に数百人分下書きすることも可能です。
人がやると嫌になるような業務なので、RPAが完成するとありがたがられます。
残業ピーク時間の削減
例えば経理部の場合、月末や月初が忙しい場合があるかと思います。
これは他の部署でもそうでしょう。忙しい時期というのが月のどこかに集中する可能性があります。
その残業が一番ピークの日に、RPAを利用することによって残業時間が減るとなれば、月全体の残業時間の大幅削減が可能になります。
部署によってはピークに合わせて人を採用しているとなれば、そのピークが低くなるので、月中で手持ち無沙汰になる人が少なくなります。
いわゆる残業時間の平準化が行えます。
ミスの削減
RPAはロボットなので、基本的に人が指示した内容以外のことは行いません。
そのため、ひたすら転記作業を行うなどの業務の場合、転記ミスがなくなります。
ミスするたびに始末書などを書かされて、改善案を要求するような会社であれば、その無駄な作業が減っていきます。
アフター5の充実
何と言ってもこのブログの趣旨でもある、アフター5の充実が実現可能になります。
残業時間が減れば、精神的にも余裕が出てきます。
空いた時間を資格の勉強に当てるのも良いですし、家族サービスに当てるのも良いです。
私のようにブログ執筆に当てることもできます。
自己啓発関係はおすすめで、会社にとっても自分にとっても非常にメリットになります。
業務内容の体系化、見直し
RPAを導入する際に、まず最初に考えることが業務内容の把握です。
現状の業務内容を把握してから、目指す効率化へ当てはめていくので、業務内容の体系化をせざるを得ません。
その中で、不要な業務を発見できたり、改めて業務を見直すことで自分の行っている業務の理解を深めていくことができます。
また、RPAを行いやすいようにエクセルなどを利用するので、エクセルのスキルが非常にアップします。
引継業務の削減
RPAを扱える人が複数に増えてくれば、単純な業務の引き継ぎ作業がほぼなくなります。
RPAを作成していく時にシナリオを作成しますが、そのシナリオを業務作業のマニュアルとして見ることが可能になります。
このシナリオはどんな作業をしているということが、RPAに慣れてくると次第に分かってきます。
そのため、担当者のシャッフルが行いやすくなり、各人がお互いどのような業務をしているかが広く分かってきます。
また、急な欠席が出た場合、BCPとしても作用します。
つまり、RPAが分かる人であれば最悪、担当者が急に会社に来なくなってもその業務に対応することが可能となります。
休暇が取りやすい環境が形成されます。
コストの削減
もちろんコスト削減については言うまでもありません。
仮に1ライセンス75万円とします。(仲介業者によって違うので、ここは確認して下さい)
一人当たりにかかる費用(ここでは簡単に時給と言います)、時給が2,500円とした場合、年間300時間で元が取れます。
ここで考えて欲しいのが、RPA導入の初年度に300時間削減する必要はありません。
1年毎に150時間ずつ削減できたとすれば、その時間は累積していきます。
1年目には150時間(37.5万円)の削減。
2年目には300時間(75万円)の削減。
3年目には450時間(112.5万円)の削減。
つまり3年目には3年間で合計900時間削減されることになるので、3年目で元が取れることになります。
もちろんRPAの技術力が個人個人で上がってくるため、実際はさらに加速的に削減時間は追加されていきます。
作業業務を思い出す時間が減る
月に1回の業務となると、毎月どんな作業をしていたか思い出す必要があり、苦痛を感じます。
どこか抜けていたりして、作業を途中からやり直すことなんてざらにあります。
RPAを利用することで、こういった月に1回とか四半期、半期、年に1度といった作業を思い出すという苦痛な行為がなくなります。
個人的にはここが一番ありがたいと感じています。
RPA導入のデメリット
次は逆に、RPA導入のデメリットについて紹介させて頂きます。
- RPA作成者の教育
- 野良ロボットが生まれてしまう
- メンテナンスにも時間が割かれてしまう
- 従業員からの反発
それでは各々解説していきます。
RPA作成者の教育
おそらくIT部門でない人(経理部、人事総務部、営業部など)がRPAを作成するというシーンが多くなると思います。
そのため、もともと機械やITに対して知識のない人が多いので、教育に時間がかかります。
外部講習で学んできたり、社内共有会を行うなどの業務が増えるという矛盾があります。
モチベーションを持って行わないと、挫折してしまう可能性があります。
野良ロボットが生まれてしまう
RPA作成が楽しくなってきて、ITの知識が付いてきたとします。
ですが、その人が異動してしまって他にRPAを扱う人がいなくなってしまったという場合、そのRPAシナリオを使わなくなってしまうというリスクがあります。
これらの使われなくなってしまったロボットを野良ロボットと呼び、この野良ロボットが出ないように気をつけなければなりません。
メンテナンスにも時間が割かれてしまう
RPAは残念ながら万能ではありません。
Officeが勝手にアップデートされてしまうと、エクセル(Excel)やアクセス(ACCESS)の挙動が変わってしまう場合があります。
例えば、ショートカットキーが変わってしまうというリスクがあり、これがあるとシナリオを再度見直さなければなりません。
ロボットが途中で止まるのでどこで止まったか分かりますが、メンテナンスにも大きな時間が割かれてしまいます。
何かが変わっていなくても、日によってシステムの動作が重いせいで昨日できていたことが今日はできなくなった、ということが実は多々あります。
メンテナンスが必要となるたびに、RPAの技術力が上がっていくので良いですが、正直ちょっと面倒に感じます。
従業員からの反発
従業員は自分の行っている業務を変えられることが非常に嫌です。
そのため、自分の業務はRPA化できないと主張する人が多いです。
人によっては、自分は別の部署に異動させられてしまうのではないかという不安も持つようになってきます。
これは会社によると思いますが、基本的にはRPAは単純業務をなくすことで空いた時間を、より高度な業務をする時間に充ててもらう(意思決定に近いような業務など)ことを期待しています。
ここをどのようにして説得させていくかは、RPA担当者の手腕にかかってくると思います。
正直なところ、今のこのRPA化の時代にそのようなことを言っていれば、他社に仕事を取られていくことでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今後、ホワイトカラーの業務のRPA化は加速していきます。
そのため、この記事を読んで、RPA化による業務効率化に反発する側ではなく、RPA化を推し進める人材となりたいと思ってくれる人が一人でもいたら非常に幸いです。
今後、RPAを扱える人材は社会的に非常に重宝されることになると思います。
RPAのメンテナンスができる人が採用条件になったり、転職市場も活発化すると予想しています。
是非、日々の業務効率化を頑張って頂ければと思います。
RPAを始める前に知っておくべきこと、知るべきことを以下の記事でまとめていますので、こちらもご覧頂ければと思います。
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