ecoslymeです。
仕事中、何かトラブルがあった時になぜ?とは考えると思いますが、究極に自問自答したことはあるでしょうか?
仕事でなくとも、プライベートでも何かミスをした時に、そのミスの原因を非常に深く追求したことはあるでしょうか?
この記事では、なぜなぜ分析についてご紹介します。
このなぜなぜ分析ですが、トヨタ生産方式で世に広まった名前なのかと思います。
仕事でなくとも、学生にとっては就職活動の時に、このなぜなぜ分析を行うのではないでしょうか。
もしかしたら、この時初めて深く思考する人もいるかもしれませんし、深く考えないで就職活動を終える方もいるかもしれません。
ですが、深く考えることは今後自分が上司の立場になったときなど、非常に重要な武器になってきます。
人によっては怖くなって考えることを辞める人まで出てくるかもしれません。
この記事を読んで、是非逃げずに深い思考ができるようになって頂ければと思います。
原因の追求に使える「なぜなぜ分析」
それでは早速、なぜなぜ分析についてご紹介していきます。
なぜなぜ分析は、ある課題や問題があったときに、原因をなぜ?なぜ?なぜ?と何回も深く考えていく分析になります。
5回は”なぜ?”を繰り返せというものになります。
5回繰り返せば、問題が生じた原因が本当にわかってくるというものです。
1回や2回のなぜ?では表面的な問題しか見れておらず、深層にある根本的な原因や、複雑に絡み合う課題を見つけることができないのです。
そして、5回のなぜ?を繰り返して出てきた原因を知れば、今後2度と同じミスは繰り返さないという再発防止へとつながります。
なぜなぜ分析の注意点
ここで注意なのは、例えば物事を深く追求すればするほど、鬱になる可能性が高くなります。
最終的に、「人は何のために生きているのか?」という壁にぶつかる時があります。
そこで怖くなって、考えることを辞めてしまいたくなる時があります。
一度はそこまで追求して深く追求して考えてみて下さい。
そこで新たに成長を感じることでしょう。
ですが、何度も同じ問題で同じ壁にぶつかっていると哲学と化してしまうので、自分の解決できる範囲での原因回答をするように心掛けましょう。
例えば、
なぜ働くのか? ⇨ 飯を食うため ⇨ なぜ飯を食うのか? ⇨ 生きるため ⇨ なぜ生きるのか? ⇨ ・・・
となって、壁にぶち当たってしまいます。
こうなると、哲学化するため注意してください。
この例の場合、以下のように自分の解決できる範囲の原因解決にすることができます。
なぜ働くのか? ⇨ 家族を養うため ⇨ なぜ家族を養うのか? ⇨ 家族に苦労をさせたくないから ⇨ なぜ家族に苦労をさせたくないのか? ⇨ 自分が過去に苦労して嫌な思いをしたため娘には良い思いをさせたいから
同じ問題なのに、結論が大きく変わりました。
また、その他の注意点としては他人のせいにしないというものです。
他人のせいにしてしまうと、そこで思考は終了してしまいますので、解決できる原因へと導いていくこともポイントです。
主観が入ってしまっても結論が変な方向に行ってしまいがちなので、客観的に物事を見てみましょう。客観的なデータがあればなお良しです。
なぜなぜ分析のポイント
- 哲学的な答えにならないようにする
- 他人のせいにしない
- 客観的な事実に基づくようにする
なぜなぜ分析の例
それでは、具体的になぜなぜ分析の例を考えてみましょう。
なぜを繰り返すたびに、複数の原因が絡み合うことがあります。
その場合は、例えば3階層目のなぜと別の4階層目のなぜが一致する場合があるので、紐付けなどを行い、本当の原因にたどり着いて行けるようにしましょう。
お題は「なぜ残業が多いのか?」です。
以下に、なぜなぜ分析の例を記載します。
途中で何個か分岐していますが、最終的な結論としては「人事が激務だから」ということになりました。
これを解決する必要があるということが分かります。
更になぜ?を考えて行っても良いかもしれません。
ですが、「人のせいにしない」というポイントを考えると、最後の結論は「人事に対して状況改善を懇願しないから」と自分要因で考えることも出来ます。
こちらの方が、問題解決に一歩近づくのではないでしょうか。
最後に
いかがでしたか?
常になぜなぜ分析を行うことは時間的に難しいです。
ですが、時間があるときになぜなぜ分析を行うことで、その思考方法が確立していきスピードも上がります。
東大生は、高校生のときから無意識に4回、5回はなぜなぜ分析を行っています。
もっと言えば、小学生から無意識にそれくらいの回数行っている人も多いと思います。
なぜなぜ分析と大げさなことを言っていますが、正直なところ当たり前の考え方です。
日常生活で何回なぜを考えるかが、その人の思考の深さの違いとなるのでしょう。
日々、深く考える癖をつけて頂ければと思います。
他の主要なフレームワークについては、以下の記事にまとめていますのでご覧下さい。
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