ecoslymeです。
RPA(WinActor)を導入後、定期的に利用しているPC(パソコン)を新しいPCに入れ替える場面も出てくることでしょう。
もしくは、WinActorを導入しているPCが故障してしまい、PCを修理に出したり、新しくPCを購入・レンタルする必要が生じてくる場合もあります。
この記事では、RPA(WinActor)が導入されているPCを新しいPCに入れ替える際に、私が気になったポイントをまとめてご紹介します。
ご自分で利用されているPCにも共通する部分が多くあると思いますので、是非最後までご覧ください。
WinActorについて更に知りたい方は、以下の参考書の購入をオススメします。理解が倍速で早まります。
RPA(WinActor)利用中のPCを入れ替える際の注意点
RPA(WinActor)を導入して時間が経ちPCも古くなってきてしまったため、PCの保証が切れてしまいそう。
また、何らかの原因でPCが故障してしまった時、PCを新しいPCに入れ替える必要が出てきます。
RPA(WinActor)を利用しているPCを別のPCに入れ替える際に、注意してほしい点をまとめてご紹介します。
RPA(WinActor)のPC入れ替えを実施するにあたり
RPAのPC入れ替えを実施するにあたり、まずはどの部署・人が対応してくれるかを確認しましょう。
- PC入替チェックポイント
・PC入れ替えの周知(RPA担当者や関係者へ日程連絡)
・移行対象データの確認
新PCへの移行を別の人(部署)が対応してくれる場合、移行対象データについて確認しましょう。
- 移行対象データの確認
・デスクトップ
・My Documents
・MS-IME辞書(文字入力がスムーズに)
・お気に入りデータ(Internet Explorer、Google Chromeなど)
・メーラー(Outlookなど)のフォルダ、アドレス帳関係
・Dドライブ
・利用システム(特に社内の基幹システム)
・利用システムのお気に入り、ショートカット機能
・タスクスケジューラ
タスクスケジューラは非常に重要です。
RPAで自動化を行っているPCは、タスクスケジューラでRPAシナリオのショートカットを起動している場合が多いです。
そのため、RPAのショートカット起動機能を利用しているシナリオが多いほど、忘れてはいけない移行対象データです。
なお、タスクスケジューラで利用するWinActorのショートカット起動&終了のURLは新PCへの移管後も生きていますので、URLを変更することなくタスクスケジューラを利用できます。
- 必要な情報の確認
・メーラーで利用しているID
・自分でインストールしたソフトの再インストール可否
特にIDに関しては、入れ替え前のPCと同じIDをオススメします。
会社で利用している場合、権限設定をしている場合がある思います。
IDが変更してしまうと、利用できなくなるシステムが生じたり、一から権限申請をしなければならない可能性があります。
メーラー(Outlookなど)でも、過去のメールが残らなくなってしまう可能性があります。
有料ソフトのライセンス引継ぎ
有料で購入したソフト(動画編集ソフトなど)のライセンスが引き継げるかの確認もしてください。
私の記事で紹介している動画編集ソフトの「Filmora 9」に関しては、ライセンスが引き継げます(Windows ⇆ Mac はNG)。
パソコンを買い換えて新しいPCで使用したい(Filmora 9)
WinActorのライセンス移管手続き
PCを入れ替える前に、WinActorのライセンス移管手続きを必ず行っていなければなりません。
以下の URLから、ライセンス移管手続きを行うことができます。
この部分は、取引しているベンダーへご確認ください。
【ライセンス移管手続き】(NTTデータ)
https://license.winactor.biz/inquiry/winactor-user-license-ikan/
ライセンス移管手続きの内容
ライセンス移管手続きについて簡単に流れを説明します。
古いPCのライセンスを削除して、新しいPCに登録する必要があります。
- ライセンス移管手続きの流れ
・入替前の旧PCで以下の操作を行う
✓WinActorの製品IDの出力
✓WinActorの製品IDのクリア、クリア証明書の出力
・入替後の新PCで以下の操作を行う
✓WinActorの製品IDの出力
・ライセンスを発行して貰った後、入替後の新PCでライセンス登録を行う
PC入替後に確認すべきこと
上記で説明したPCの入れ替えが完了したら、まずは以下のことを確認し、出来てなければ実行しましょう。
- PC入替後の確認事項
✓Windows画面左下の検索(虫眼鏡)から、「電源とスリープ」で画面とスリープの設定を「なし」に変更
✓「スクリーンセーバー」を「なし」に設定する。「再開時にログオン画面に戻る」のチェックを外す
・「リモートデスクトップ接続」で、「リモートデスクトップを有効にする」をオンにする
入替後の新PCでスリープモードの解除をしないと、RPAを利用しているPCの画面がずっと起動したままにならないため、画面がログアウトしてしまいます。
タスクスケジューラで何かシナリオを起動する予定であれば、そのシナリオが起動しません。
また、リモートデスクトップ接続を有効にしておけば、社外からもアクセスが可能になる場合があります。(社内のセキュリティによりますが)
在宅勤務が増えてきているこの時代、とても有用で重要な機能です。
【まとめ】RPA利用のPC入れ替えのポイント
それでは最後に、RPA(WinActor)を導入しているPC入れ替えのポイントをまとめます。
- RPA PC入替のポイント
・移行対象のデータを確認する
・ブラウザや各システムにお気に入りデータがないか確認する
・WinActorのライセンス移管手続きを実施する
・有料ソフトなどのライセンス移管手続きを実施する
・入替後のPCでタスクスケジューラが機能するか確認する
・入替後のPCでスリープモードの解除、リモートデスクトップの設定を行う
新しいPCでRPAを稼働させた方が、PCの保証があったりメモリも増量されているなどのこともあり、RPA稼働がスムーズになります。
新しい取り組みでRPAを実行しているのに、古いPCに固執してしまっているのはハタから見て格好悪いですよ。
RPAエンジニアへの転職について
RPAエンジニアへの転職についてご興味がある方は、以下の記事をご覧下さい。
IT業界未経験でも事務作業の業務知識を持っている方が、RPAエンジニアとして転職する例は少なくありません。
IT業界にしかいない人よりも事務作業の業務フローの理解度が高く、本質的な事務作業の効率化方法を分かっているため、市場価値が高いと考えられます。
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ecoslymeです。 最近急激に注目され始めているRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)。 IT業界でもその地位は上がってきているのではないでしょうか。 […]
最後に
いかがでしたでしょうか。
PCが壊れてしまったけれども、PCを新しくしてしまうと何か不具合が起こりそうで怖いためPCの入れ替えが出来ないと思っている方は、この記事を参考にして実施してもらえればと思います。
いつかはPCの入れ替えをしなければならない時期がやってきます。
早い段階でPCの入れ替えを経験しておき、新しい性能の良いPCで実行できるように頑張ってみましょう。