ecoslymeです。
仕事を進めていて、途中で止まってしまうことってどこかの場面で経験していると思います。
そんな時に、一度立ち止まって深く考えることをしてみましょう。
この記事では、ロジックツリーについてご紹介します。
一つの大きな樹木の幹から、枝が分かれて枝葉となっていくことは自然界に限らず、人の思考もそうです。
全体があって一つの大きな機能を果たすことができます。
実はあなたが見ている課題は、ただの一部の枝に付いている葉っぱで、重要なのは葉っぱを治すことではなく、枝を治すことだったりしませんか?
全体像を正確に捉えることで、本当の課題を抽出していく思考方法を身につけていきましょう。
課題抽出で使う「ロジックツリー」
それでは早速、ロジックツリーについてご紹介していきます。
一言にロジックツリーと言っても、大きく分けて以下のツリーがあります。
・Whyツリー(原因解明)
・Howツリー(問題解決)
・Whatツリー(要素分解)
ロジックツリーで要素間の関係をMECEにすることによって、漏れやダブリを防ぎながら体系的に全体を捉えることが可能になります。
MECEという言葉は非常によく使いますので、知らない方は是非この機会に覚えて下さい。
英語訳は以下の通りです。
M = Mutually(お互いに)
E = Exclusive(重複せず)
C = Collectively(集合的に)
E = Exhaustive(漏れなし)
このMECEにより、自分で思いつきで考え付くことのできない解が得られることが多々あります。
それでは、具体的に3つのツリーについてどのようなものかご紹介していきます。
効率化を掲げているブログですので、業務改善に関する内容の課題にしたいと思います。
Whyツリー(原因解明)
まず最初に、Whyツリーから始めます。
左から右に書いていきます。
右に行くにつれて、抽象度を下げて具体的に書いていきます。
課題は、「会社の生産性が上がらない。」とします。
これをロジックツリーで考えていきましょう。
思いつきでは、「スキルが足りないから」だと思う人もいるでしょう。
しかし本当にそれだけでしょうか?
何か漏れていませんか?
こういったことを気にしながら考えていきます。
下のWhyツリーをご覧ください。
売上が増えないのは間接部門の範疇ではないので、打つ手無しとして「間接部門費が増加」の方を中心に書き上げていきます。
なお、原因分析としては「人のせい」にしてしまう項目を書くとそこで思考が終わってしまうので、なるべく書かずに自分(自社)要因の内容を書いていくことが良いと思います。
「スキルが低い」という思いつきの内容だけでなく、他にもいろいろな要因があるとわかります。
全体は見ていなくて、葉っぱしか見れていなかったと気づくことでしょう。
Howツリー(問題解決)
次はHowツリーについて紹介します。
上のWhyツリーで洗い出された中で一番重要なのが、「研修が無い」という結論に至ったとします。
では、このスキルが低いという原因をどのようにして解決していくかについて考えます。
同じように、左から右にロジックツリーを書いていきます。
社外講習に出してしまっては費用がかさんでしまうので、社内講習を複数名で行ってもらうことで解決することにしました。
Whatツリー(要素分解)
上のHowツリーで実施すべき事柄がわかりました。
では、一体どういった社内講習を行えばよいのでしょうか。
ここで、Whatツリーを利用して必要な社内講習を書き出していきます。
上述のように、研修を色々と書き上げることができました。
この中でインパクトの大きい研修を行えば良いと思います。
簡単な研修、難しい研修があるので、費用対効果を考えて優先順位を考えて研修することが重要かと思います。
なお最終結論として、エクセル操作、伝票入力研修を取り入れることにしました。
社内研修によって、講師のスキルも上がり、資料を作成する過程でさらに伝票入力のスキルが上がりました。
また講習の中でも裏技のような便利な操作があることに気づいた人が、講習の場で発言したことにより皆の生産性が向上しました。
皆で便利なスキルを教えあう文化ができ、人間関係も良好になっていきました。
こうなると理想的な結果ですね。
もしくは、ここまで考えて研修を行うのも良いのかもしれません(一筋縄ではいかなそうですが)。
最後に
いかがでしたか?
MECEに物事を考えることで、自分では気付かない解決方法が見つけられます。
ロジックツリーでは左から右に書くように申し上げました。
ですが、実際には最初に色々と課題を書き出しながら、一つ左の階層にこの項目も無いとおかしいよね、というように考えていきMECEに考えていくことの方が多いかもしれません。
右に行って左の項目を増やしてからまた右に行く、といった感じです。
他の主要なフレームワークについては、以下の記事にまとめていますのでご覧下さい。
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