ecoslymeです。
仕事でエクセル(Excel)を使ってる方は多いのではないでしょうか。
特に管理部門の場合、資料作成やデータの集計、加工を行う時にエクセルを非常に利用すると思います。
営業でも月次のレポート作成などで自分の売上や利益の集計もエクセルで行うのではないでしょうか。
常に使うシステムだからこそ、便利なショートカットキーを覚えてしまえば仕事の効率がかなり上がります。
この記事では、エクセルの最高に便利なショートカットキーと小技、裏技を教えます。
年間の仕事が2,000時間だとすると、そのうちの500時間はエクセルを使っていると思います。
私もこのショートカット操作を覚えることで、エクセルでの作業時間がかなり短縮されたと感じています。
(700時間 ⇨ 500時間くらいに短縮されたイメージです)
エクセルの便利なショートカットキー
まずは便利なショートカットキーから教えます。
全てのショートカットキーを並べても、どれが本当に使えるか分からなくなってしまうので、厳選しています。
基本的なものも含んでおりますので、ご了承下さい。
単一キー操作
キー1つでできるショートカットです。
キー操作 | 操作内容 |
Esc | 確定していない値を入力中に削除 |
Tab | セルの入力を確定し、右のセルに移動 |
F2 | アクティブセルの編集 |
F4 | セルを参照した状態で押すと絶対参照の切替 |
F5 | 「ジャンプ」。Ctrl+Gでも同じ |
F12 | ファイルに名前を付けて保存 |
補足説明します。
Esc
確定していない値を入力中に削除。
例えば、あらかじめ上の図のように数式が入っているセルに対して、少し数式をいじってEnterを押した時、下のように警告が表示されてEnterを何回押しても戻ってくれない場合があります。
そんな時にEscを押せば、数式をいじる前の状態に戻してくれます。
これを知らなかった時、数式を全て消してからEnterを押して、Ctrl+Zをしていた自分が恥ずかしいです。時間の無駄でした。
F2
アクティブセルの編集。
数式をいじりたい時に、F2を押せばそのセルの中の数式の一番右にカーソルが選択され、編集できる状態になります。
セルに記載されている数式を見たい時にこのF12を押します。
数式入力中に、数式を修正したいと思って”←”ボタンを押したら、セルが移動してしまったということはないですか?
数式の入力中にこのF12を押せば、セルが移動せずに数式の中でカーソルが動いてくれます。
F4
セルを参照した状態で押すと絶対参照の切替。
例えば、Vlookup関数を利用している時、参照する範囲を選びます。(下記の赤字です)
「 =VLOOKUP(B2,Sheet2!A1:D11,3,FALSE) 」
この時「A1:D11」を選択し、F4を1回押せば下のように絶対参照セルへ一発で変換されます。
「 =VLOOKUP(B2,Sheet2!$A$1:$D$11,3,FALSE) 」
なお、F4をもう一回更に押せば”$“のつく位置が変わってきて、合計で4回押せば1週して「A1:D11」と”$“が抜けた状態へ戻ります。
F5
「ジャンプ」
特定のセルにジャンプしたい時に便利です。
データが膨大であればあるほど便利な機能です。
「Ctrl+D」や「Ctrl+R」との組み合わせで非常に使えます。
例えば、「F32114」と入力すると、F列の32114行目まで飛んでくれます。
複数キー操作
複数のキーで出来るショートカットです。
CtrlとShiftが非常に重要なキーです。
セル移動操作
キー操作 | 操作内容 |
Ctrl+↑↓←→ | セルの行や列の端までジャンプ |
Ctrl+Page Up | 1 つ前のシートを表示 |
Ctrl+Page Down | 1 つ後のシートを表示 |
Ctrl+Home | A1セルに移動。ウィンドウ枠の固定を行っている場合は、その固定しているセルへ移動 |
セル選択操作
キー操作 | 操作内容 |
Shift+Space | 行を選択 |
Ctrl+Space | 列を選択 |
Shift+↑↓←→ | 選択範囲を上、下、左、右に拡張する |
Ctrl+Shift+↑↓←→ | セルの行や列の端までジャンプして選択範囲を拡張 |
Ctrl+A | 全てのセルを選択 |
補足説明します。
Ctrl+Shift+↑↓←→
セルの行や列の端までジャンプして選択範囲を拡張。
下のような表があるとして、A1セルにカーソルを持ってきます。
その後、Ctrl+Shift+→を押します。
その後、Ctrl+Shift+↓を押します。
上の操作の時に、既にCtrlとShiftは押した状態なので、実際にはCtrlとShiftを押しっぱなしで、→、↓と押す感じです。
これで表が全て選択された状態となります。
ちなみに、この表の場合であれば「Ctrl+A」で上の図と同じように一発で表を選択できます。
その他操作
キー操作 | 操作内容 |
Ctrl+C | 選択されたセルのコピー |
Ctrl+V | コピーしたセルを貼り付け |
Ctrl+X | 選択されたセルを切り取り |
Ctrl+Z | 直前の操作を元に戻す |
Ctrl+Y | 直前の操作を取り消す |
Alt+Enter | セル内で改行 or 直前の作業の繰り返し |
Ctrl+F | 検索画面を開く(シート内または選択範囲内の検索画面) |
Ctrl+S | 上書き保存 |
Ctrl+; | 今日の日付を入力 |
Ctrl+: | 現在の時刻を入力 |
Ctrl+D | 上の行をコピー&ペースト |
Ctrl+R | 左の列をコピー&ペースト |
Ctrl+L | 表を綺麗に見せることが可能 |
補足説明します。
Ctrl+C、Ctrl+V、Ctrl+Z、Ctrl+Y
Ctrlキーを利用したショートカットは多くありますが、これらの違いがどのようなものか簡単に説明します。
下図のようにC2セルに掛け算の数式が入力されています。
C2セルでCtrl+Cでセルをコピーして、C3セルでCtrl+Vを押します。
C3セルに数式がコピーされました。
ここでCtrl+Zを押すと、今のC3セルへの貼り付けという操作が元に戻されました。
いや、やっぱり今の「元に戻す」という行為を取り消したい、という時にCtrl+Rを押せば、直前に行ったCtrl+Zという操作を取り消してくれます。
Ctrl+D
Shift+Ctrl+↑と組み合わせれば非常に便利です。
下のような表があった場合、C列の空欄となっている金額を一瞬で埋めることができます。
まず、B1へ移動します。その後、Ctrl+↓を押します。
表の最下行へジャンプしました。
その後、単に→を押します。入力したい列の一番下の行にカーソルがある状態となります。
そして、Ctrl+Shift+↑から、Ctrl+Dを押せば、一瞬で上の数式が全ての空白セルにコピペされます。
Ctrl+Rは行ではなく列のバージョンですが、左の数式をコピぺということが一瞬でできます。
エクセルの便利な小技
Windowsマークを用いたショートカットキーはかなり便利な機能が多いです。
これはエクセルだけでなく、他のシステムでも利用できます。
この機能で作業の効率化がめちゃくちゃはかれます。(これだけでも年間50時間は効率化出来るのでは。。。)
Windowsマークとは、このマークです。
キーボード上ではこの位置にあります。
Windowsマークを使った操作
キー操作 | 操作内容 |
+←→+↑↓ | 画面の半分にエクセルなどのウィンドウを表示。 他のウィンドウを選択してEnterを押せば、並べて表示が可能。 2つのウィンドウの境界部分をドラッグしながら左右に動かせば、両ウィンドウが一緒に動く。 |
+Shift+S | 画面コピー。 その後Ctrl+Dでコピーした画像を貼り付ける。 |
表の順序の入れ替え
ある表の中で一部分の順番だけ変更したいということってありませんか?
下の表では、メーカーBとCが逆になってしまっていたので、そのメーカーの順番だけ変えたいです。
一度コピーしてから別のセルに貼り付けして、その後貼り付けたセルをコピーして地道に貼り替えていくということをしている人も多いのではないでしょうか?
そんなことはもうしなくていいです。
まずは順番を変えたいセルを選択します。
その後、Shiftを押しながら変更したい位置にドラッグ&ドロップをして下さい。
(図ではD3セルとD4セルの間にドロップしています)
見事に順番が入れ替わりました。
もちろん列選択でも出来ます。
エクセルの便利な裏技
エクセルの中で使われている画像を一括抽出できます。
エクセルの拡張子(.xlsxなど)を「.zip」と書き換えるだけです。
⬇︎
下のような感じのファイルが生じてきますので、ダブルクリックをするとフォルダが更に生じます。
これでエクセルの中に入っている画像を全て取り出せます。
最後に
初めて聞いた機能も多かったのではないでしょうか?
私は初めてこの知らない機能を知った時には正直ビックリして感動した覚えがあります。
覚えるまでに時間がかかるかもしれませんが、マスターすれば本当に日々の作業効率が劇的に上がります。
便利だと思った方は、是非Twitterなどで拡散して頂ければと思います。